ラスト・メッセージ
俺は、病室を出て、携帯を使えるロビーまで来た。


震える手で携帯を握った。


でも、どうしても


お義母さんには、言い出せ無くて……


最後の通話ボタンが、押せなかったんだ。


だから、俺はお義父さんに電話をした。


『もしもし、章夫君か?稟は、どうだった?』



「お義父さん……。稟は……稟は…。」

涙が溢れて、言葉に出来ない……。


『章夫君…?
何が有った?稟は、何だったんだ…?』


「稟は………稟は………。

延命措置をして……半年……。
しなくて、あと……三ヶ月……の……
命だそうで…す…」


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