ラスト・メッセージ
俺達は、あまり人のいない一階のロビーに来た。


「稟は……本当にもう……助からないのか?」


「俺は……キセキを信じたいです。
絶対に死なせないです。」


「章夫君……。
私も…そう思うよ。稟が…死ぬなんて…誰が信じる…?」


「お父…さ…ん?
今の……ホント?
私……死んじゃうの?」


声のする方を見ると、稟が立っていた。

「稟?」


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