ラスト・メッセージ
「かまして来るからな?」


「頑張ってね。
応援してるから。」

玄関先で、稟の手を固く握った。


痩せた稟の手を……ただ…握りしめて、玄関を出た。


何故か、勝てる気がしていたんだ。


今の俺には……勝ちの女神が、微笑んでると、思えたんだ。

今の俺には、勝つ事だけだったんだ。


優勝したら、旅行にでも、行くかな?


果たせなかった、新婚旅行に………。



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