ラスト・メッセージ
ポーーーーン。
3階に着いて、扉が開いた。
もう……待ったは効かない。
カードを入れてロックを解除する。
電気をつけると、夜景がパノラマの様に広がっていた。
「わぁ…キレイ。」
美樹が、目を大きく見開いて、窓際まで駆け寄った。
窓に映る彼女の無邪気な笑顔を独り占めしたくなった俺は、
夜景を見る美樹を、後ろから抱きしめた。
「水口…さん?」
突然の事にビックリして、更に大きく見開いた。