ラスト・メッセージ
他の女の子達は、俺がお笑い芸人だと分かると、目の色を変えて、寄って来ては、芸能界の話しを聞いてきたり、ネタが見たいだのでしんどかったが、美樹だけは違っていた。


芸能界の話しに関心を示さず、仕事の話しや、友達の話しなんかで盛り上がった。

それが、凄く新鮮で俺を飽きさせなかったんだ。

真っすぐ、薄茶色のビー玉みたいな目で俺を見る。

その彼女の瞳に吸い込まれる様に、俺も彼女を見ていた。


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