ラスト・メッセージ

絡む赤い糸

稟の寝顔を暫く見ていた。

もともと童顔な稟だけど、寝顔はもっと幼い感じだ。

小さい子供みたいで…。

スヤスヤと寝息をたてている稟の髪にそっと触れた。

シルクの様な軟らかく、指を通すと

スルッと滑る。

こんな彼女を裏切ってる。

何も知らない稟を…
俺は、平気な顔をして笑ってる…。

『稟』て当たり前に呼んでいる…。

最低だ……。

何処まで、稟をだませる?

美樹とも関係をもって半年…。

俺の中で罪悪感が、かなりの割合を占める…。

それは、どっちに?

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