ラスト・メッセージ
「なっ…何言ってんだよ、稟。
打ち合わせなんだから、食事位するだろ…。」


激しく動揺する俺。

だが稟は、そんな俺の癖を見逃さなかった。


「何、動揺してんの章ちゃん…。
何か有ったの?
あの人と……。」


真っ直ぐ俺を見る稟の目は、真剣だった…。


「ある訳ないだろ?何疑ってんだよ稟」

ヤバイ…。

かなり、うろたえてきた。

何で、女ってこんなに勘が鋭いんだ?

一度、弱みを握ると重箱の隅をつっつき出す……。


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