ラスト・メッセージ
「すみません、その事はまた明日でいいですか?
それじゃあ…。」


電話を一方的に切った。


涙をいっぱい溜めた稟。


「仕事関係だからさ!?」


稟の機嫌を直そうとした。


「そう…。」


完全に稟から表情が消えていた。


「今日は、もう遅いし、帰るね…。」


「えっ、おい稟!」

「おやすみ。」


虚しい音をたてて、ドアが閉まり、

静まり返った部屋に俺は一人…立っていた。


< 82 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop