あなたじゃなきゃ





私の悲鳴を聞き付けた、いつもよくしてくれるお隣りさんが家に来てくれた




「どうしたのっ??明日香ちゃ……」





「ひっぐ、ううっ…ひぐっ」





言葉がでない






「……け、警察を呼ぶわ……!」










数分後に警察が来て、


聡は救急車に運ばれた





私は病院へは行かなかった




どうせ生き返らないから





そのかわり、誰が殺ったのか……




警察に教えて欲しかった…。







「…………兄は誰に……」




「恐らく……暴力団だろう」





「でも暴力団とは手を切ったって…」



「嘘を着いたんだろう…」



「じゃあ…証券会社で働いてるっていうのは………?」




「彼は、いくつもの証券会社に就職する為に面接をしていたようだ…。これから……そのつもりだったんだろう」



「じゃあ…」



「やめようとして……、殺されてしまった……んだろう。」






ああ…でも……本当に、改心しようとしてたんだ






聡……






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