あなたじゃなきゃ






裕亮が女子に囲まれてるところはたまに見かける



だから別に浮気とか言う必要もないと思ってた



でも2人っきりは別だよ…





「ゆーすけ…?」









「なにそれぇーww



あたし裕亮とならよかったのに~!」


「ばかかよ」


「キャハハハハ」




…バンッ



「あ」

「明日香!」



思いっきりドアを開けた



「帰る」



「あ、おう」


「じゃなくて、先に帰る」



「え!?


ちょっ!明日香!!」


「いーじゃんww彼女がそう言ってるんだし」




なにあの女!?



ムカつく…



裕亮は彼女もちだって知ってるくせに言い寄ってるわけ!?



どうかしてるんじゃないの!!



この怒りで裕亮の



「だまれっ!俺も帰る」



って声が聞こえていなかった




「待てって!」


「あの娘と帰るんじゃないの?」


「ちげーよ!ちょっと話してただけだろ?」



「あの娘すっごい楽しそうだった!」


「俺は楽しくなかった」


「…なにそれ、可哀想(笑)」


「当たり前だろ!?


今のクラス物足りねーって言ったろ」







「うん…」


「嫉妬なら嬉しいけど、



疑ってんなら俺泣くからな」



「!…うん」



裕亮はあはって笑ってたけど




なぜか私にはグサッてきたあなたの言葉



どうしてだろう



裕亮を疑っているから………?





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