あなたじゃなきゃ





声が真剣でびっくりした




思わず


「いつですか」



と聞いてしまった





「来週の火曜日なんだけど…」




…何もない



「空いてます…」




っしゃ!という声が電話越しに聞こえた




ぷっ




なんだか可愛いな、と思ってしまった



いやいやいや




「じゃあ夜6時にこの間のカフェに頼む!」




………ごめん




裕亮




言ったらきっと着いてくるでしょ?




心配もするかな





「じゃあお願いっ」




「…うん」




次の日、私はこのことを柚希に話した



「それ…」



「わかってる!でも何もないし…



大丈夫だから」



「シュガーが知ったら…」



「言わないで」



「…わかったけど



絶対9時までには帰ってきて!



電話するからね



出てよ!!



じゃなきゃ私…シュガーに言う」


「……わかった



ありがとう、柚希!」


心配してくれてるんだよね。






そして…




とうとうその日が来た






「あ」



「明日香ちゃん!!」



「どうも」




「本当にありがとう、来てくれて!」




「…お誕生日おめでとうございます」





「ありがとう♪




普通に…食事しよっか」





「はい…」




そのまま私達は食事をすることにした







< 183 / 221 >

この作品をシェア

pagetop