あなたじゃなきゃ





夏休みは本当にバイトばっかりしていた




もちろん部活もでていたけど


私は文化部だからあんまり忙しくなくて。





もちろん裕亮とも全然会っていない



部活は違うし、活動場所も違えば、時間帯もちがうみたいだ




バイトも、裕亮の家からは遠い、私の地元にあるところだから






「明日香ちゃん、調子いいねー


こんなに入ってもらって助かってるよ!」



「あ、はいwwありがとうございます」




事情を知らないとはいえ、私は調子よく見えるんだ




よかった




要らない心配をかけたくはない。







結局、1年と1か月記念日も2人は会わなかった





裕亮から電話がきていたけど




無視した




別れ話かもしれない




そんな話は聞きたくない








聞きたくないよぅ…




う゛っ…






また今日も枕を濡らすの






ねぇ裕亮。


私はいつも涙を流しながらあなたに話しかけているよ



今日もバイトで


最近なんだかお客さんの吸う煙草の匂いにも慣れてきたよ


もし私から煙草の匂いがしたら、裕亮は嫌いになるかな?


それとももうしてた?だから、離れていくの?




ねぇ、



運命って言葉



私嫌いなんだ




出会って愛し合ってるときに


運命って感じるけど


結局別れちゃったらさ


それも運命だったって言えるでしょ?




だったら初めから運命だなんて言うなよ


って思うの






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