あなたじゃなきゃ







…………





「明日香、今日帰り語らない?」



そう誘ってきたのは柚希だった



「うん、いくww」




柚希と2人っきりで語るのは何気に久しぶりだった




最近は柚希もゆっちといることが増えたし



あたしもバイトが入ってて遊べなかった



たまたま今日は文化祭が近いから入れてなかった



よかった






「ねぇ……





シュガーとなんかあったでしょ」





!!!





ばれてなんかないと思ってた




「な…なんで?」




「最近、明日香元気ないな、って思ったら、



そういえば最近シュガーといるところ見てないなって………」





そっか……




柚希はわかってたんだ



親友だもんね




「うん………実は」




私は今までのことを話した




裕亮の態度が変なこと


登下校をするのを止めようと言われたこと


最近コミュニケーションをとっていないこと






「そっか………辛かったんだね




ごめん……気づいてあげられなくて…っ」




…!



私気づかれたかったの?



柚希を試したのかな…?



そっか…



隠し事って…大事な友達のこと信用してないってことじゃん…



私…いつまで独りのつもりだったの……





「ううんっ



あたしが言わなかったのがいけないだけで…




柚希の気持ちは嬉しいから!」






「でも……。



シュガーがいけないよっ!


あいつ、明日香のことは大好きなくせに



わけわかんない!!」




だから…好きじゃなくなったんだよ……



「あいつ本当に明日香のこと愛してるんだよ!!」





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