あなたじゃなきゃ

1ハグッ目







「あーなんとか間に合った!」


「ばーか、ギリギリ間に合ってねーよ。ま、あたしの生徒だったから仕方なく許してやったんだぞ」


そう言ったのは1年生の頃の担任で


「あはっまっつんありがとうー♪」


「本当だよ!ほら、佐藤も感謝しろ」


「はいはい、ありがと」


「なんだその言い方はー!」

あはは(笑)




まぁまっつんのおかげで一応エントリーできたわけだし、本当に感謝しなきゃね




「もうすぐ集合?」


「あーそうだな、早くいってこい」


「うんっ」


「あとお前ら、」


まっつんが呼び止めた





「絶対優勝しろよ」




「!!」



私と裕亮は顔を見合わせて笑った




「よゆーだよ」

「任してっ!(笑)」




そう言って私たちは舞台裏に向かった





まっつんありがとww






「えーでは説明します」





コンテストの趣旨やら進み方やらの説明を受けて



なにやらフリップを実行員の人に渡された




これに、受けた質問の答えを書くらしい…





どれだけ愛のある答えをだしたかによって点数がつけられていく


点数をつけるのは実行委員の生徒で

会場にいる人たちの投票と合わせて

優勝カップルが決められる



いかにラブラブ度をアピールするか、と

2人の相性と

周りがカップルを見てどう思うか
例えばうざくないか、とかなごめるか、とか



が鍵となるらしい



裕亮が

「余裕だな」


と呟いたのを聞いて


私は笑った



どこから来る自信なんだか





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