あなたじゃなきゃ
ドキッと心臓がはねたみたいに身体中が強ばった
でも裕亮が優しく
「そんな堅くなんなって(笑)」
って言ってくれたから
私の隣には裕亮がいるから
少し落ち着くことができた
「ただいま」
「おかえり、父さん」
「はじめまして!おじゃましてます」
「君が……明日香ちゃんか」
「はい」
「そうか…」
ドキドキ
「(ニコッ)いつも裕亮がお世話になってます」
!!
「いえ、こちらこそ…」
お父様優しい…!
「父さん、大事な話があるんだ」
「おう、わかってる。
まぁ座れよ」
お父様が帰ってきたっことで立ち上がっていた私たちを座るように促してくれた
「ありがとう。」
「母さんもほら、座って」
ドキドキ
「前から言ってたけど、彼女が岬明日香さん。今、結婚を前提に付き合ってる。」
ドキドキ
「明日香ちゃんのご両親はなんて?」
お母様が聞いた
一番ドキッとした
「……明日香には両親が―」
「いません。」
ここは私が言った方がいいと思った
裕亮がびっくりした顔でこっちみたから
私が言う
ってことをアイコンタクトで伝えた
「え?」
お母様もお父様もびっくりした様子だった
「両親は私が幼い頃に他界しました…。
親のいない女が裕亮さんのお嫁になるだなんて、嫌なことかもしれません…
でもっ」