あなたじゃなきゃ





そういえば………




「ゆき、亜季は……?」






そう、あたしが応援してたはずの…





シュガーを好きな……



クラスメート………。




「あー……亜季も知ってると思うんだよね、シュガーが明日香を好きなこと…。」




「でも…」




「諦めた、って前に言ってたじゃん?」




あ、そういえば………




「きっと、もう忘れてるよ。



っていうか、あなたはそんなこと気にしなくていーの!


幸せを噛み締めてなさい♪」





そ…それでいいのかなぁ……




「わかった…ありがとう。」




そんな簡単に忘れられるものなの…?






「あ、亜季おはよー」





「おはよー♪あ、明日香おはよ♪」




「お、おはよう…」




そんなに仲が良いってわけじゃないし




亜季自身、嫌がらせをするような酷い子じゃない…




でも……



それでも…、あたし…




都合良いっていうか、


悪いよ……。




応援して友達ヅラしておいて


好きになっちゃったからって相手に諦めさせて……




あげく、私は気まずさを隠せない…





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