あなたじゃなきゃ





「うん…、分かった。」





「明日にでも決着つける。また、電話するからよ。」





「うん…」





「明日香…」





「…ん?」









「俺のこと…、信じてくれ。」





!!!





「もちろんだよ!」








あたしも、裕亮に気を遣わせてたんだ…





裕亮だって辛かったはずなのに…






私のためにって……






いつも…、私を最優先にしてくれるのに………








信じられないなんて最低な女だね





彼女失格になっちゃう……







嫌だよ……、そんなの…。







「電話、待ってるからね。」




「ああ。」





「じゃあ…おやすみ。」



「おやすみ。」







カチャ






家の玄関の前で電話してて

ご飯まだだったから



重たいドアを引いて



夕食を独りで食べた。





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