あなたじゃなきゃ
カチャ
裕亮との電話を切ってから
柚希が言った
「予定変更!喜び合う会開会しますっ♪♪」
「あはっありがとう///」
柚希が寝てから、考えてた。
裕亮はいつも私を守る為に隠し事をする
のに
私はいつも自分を守る為に隠し事をする
けど、
私の過去を知ってあなたを傷つけたくないから
私はあなたを守る為に隠し事をしてるって思いたい。
だって…もう…心底惚れてるんだもん。
今まで味わったことのない愛を
裕亮は会ってすぐの私に教えてくれた
こんなに愛されることが幸せだなんて
こんなに誰かの体温が温かいなんて
こんなに幸せがふってくるなんて
知らなかった。
でも、知ったら………
もっと欲しくなる。
もっと幸せになりたくなる。
今まで不幸だった分、幸せになったら、また不幸になるの?
幸せは一瞬でどんな不幸も忘れさせるから、今までの不幸を一瞬でも忘れてしまったら…また不幸が訪れるの
でも、過去を忘れないままで、幸せは有り得ない
今は幸せのはずなのに
私の過去のせいで、心から幸せとは思えないなんて
いつになったら幸せになれるんだろう?
幸せを望んだら、不幸が現れるって知ってるのに
またこんなくだらないこと、考えてる。
………寝よ。