あなたじゃなきゃ





でもそう考えるとやっぱり裕亮もすごいんだ




血が繋がってるわけでもなくて




出会って時間が経ってるわけでもないのに





大切さは聡並だから。






柚希もだけどさっ。







「着いたよ。」

「でか……」



「ただいま」

「「おじゃまします」」



「ま、誰もいないけどね(笑)」

「「え?」」




私は野菜を切りながら話し始めた






「私、両親、いないの」





無反応??






二人の方を見たら



真剣に聞いてくれていた。





「ふっ(笑)そんなにかしこまらなくていいよ。昨日、一見落着したの♪」



「だから元気だった…?」

「そ!」




私は続けた



「私には聡って言うたった一人の義理のお兄ちゃんがいるの。それで−」








話し終わった頃にはカレーの良い匂いがしていた。



「「……」」






無言…………か。





「カレー、多く作ったから…食べてかない?」





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