時刻の最果
記憶
キィーー  コトッ 

「ん....うっ..ん~」
‐もうこんな時間か..‐

今日もいつもと変わらない目覚めが来る

僕の名前はハン...
ハン.ヴィンセント

あー、名前なんてどうでもいいか...
はっきし言って僕は何処で生まれ 誰に育てられ
なぜ自分の名前がハン なのかを知らない。
思い出せない

3年前、僕は何もない 白い病院のベッドの上で目覚めて..それ以後の記憶しか無い

記憶喪失というやつなのだろうか

ただずっと気になっている事がある
僕はサイボーグ...と言うとロボットのようなイメージを持たれるが..

恐らく僕は、人工的に造られた生命体だ。

僕の脳にはCPUチップが埋め込まれてある。
周りの地球人とは比べものにならない程の情報処理能力と解析力、記憶力がある
周りの皆は凄く便利だと言い 羨ましがられるし、あらゆる場面で非常に重宝される
でも僕は、普通の人間に生まれて普通の暮らしがたかった

...まぁ今さら言っても仕方がないね
機械には必ず故障が来る
僕の脳の記憶媒体やCPUが故障をした時の事を考えると毎日が怖い

ジョン「おい、飯できたぞ」

おっと、この狭い家で共同生活をしている友人のジョンが呼びに来たな

ハン 「あ~okok すぐ行くねっ」

今僕が生活している地球は大きく分けて2つの大陸で構成されている。

随分と昔の地球は いくつもの大陸から出来ていたと考古学の文献で読んだ事があるが 今は大陸は2つしかない。
人口も恐らく地球の全盛期から比べると10分の1にも満たない程度であろうか。
ジョン「どう?今日の飯は意外と上出来じゃね?」

ムシャムシャ カリッ ゴクン
(食事は今も昔もそう変わらないと思う)

ハン「美味いねいつもこうゆう飯で頼むよ」

ジョン「あはは、努力するよ」

いつもこいつの作る料理ははっきし言ってあまり美味くない
が、今日は珍しく美味いな
さて、今日から念願の考古学の研究チームに入る
「Xias」っていう名のチームなのだが 世界的に有名なチームた。
本来ならばエリートばかりを集めた試験での競争率が300倍以上という超難関だ。
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