時刻の最果
エリック「じゃあもっと中に入ってくれたまえ」
エリック「この人がこの研究室の事務を勤めるロザンヌだ。」
と言ってエリックが指差した先には容姿端麗な美女がこちらを見て微笑んでいる
ハン「よろしく」
ロザンヌ「よろしくね」
エリック「さて、まずは君の机に案内しようかな」
研究室内を歩く
事務机が5つ
パソコンが三台
あと、得体の知れない見たこともない機械がひとつ置いてある20畳ほどのスペースだ。
僕が案内された僕の机には当たり前のようにパソコンが置かれている。
エリック「では早速だが、仕事内容について説明しよう。」
ハン「お願いします」
エリック「我々の仕事は、太古の生命体から現在に至るまでの地球上における生態系を研究し、その遺伝子などから情報を得、その結果を解析し、論文を作成し結果と研究過程などを上に報告する役目を司る」
エリック「君は、なぜ太古の地球人類が絶滅したかをご存知か?」
ハン「コロルド彗星の衝突による急激な環境変化が原因だと認知しています」
エリック「うむ。まぁ一般的な答えだな」
ハン「え?」
エリック「ここは世界的権威である研究所だ。そこはわかるな?」
エリック「そんな所で、ごく当たり前の研究がなされていると思うかね?」
確かにそう言われてみればそうだが...
エリック「これはまだ一般公開はされていない事だが、コロルド彗星の直撃は 半径800Mの小惑星の衝突だ」
エリック「かなり文明の栄えていた太古の地球人類が果たしてそれだけで絶滅してしまうだろうか?
確かにその規模の惑星の衝突ならば地球規模でかなり大きい波紋が起こるだろう」
エリック「ただ絶滅 となると話は変わる」
ハン「なるほど..」
僕は普段、自分の脳内に埋め込まれたCPUの処理能力は極力使わないようにしている。
物事が面白くなくなるからだ。
だがこの研究所ならば力をフルに使えそうだ
ワクワクする。