セピア
第7章-罪の意識に苛(さいな)まれて
 此処は警察署である。

 交通事故を起こすと運転者は法的に3つの責任を問われる。
まずは刑事責任で業務上過失致死・業務上過失傷害・道路交通法違反、次に行政責任・運転免許の取り消し・免許停止等そして民事責任、損害賠償等である。

 それに民事上の損害賠償と警察の立場としては、交通事故で死亡して、けがをした場合相手方に対して財産的損害・精神的損害の損害賠償の請求が出来る。

 峻甫の場合は相手の女性が意識不明の状態であるので、業務上過失致死・業務上過失傷害のいずれかに問われ、次に道路交通法違反、そして行政責任・運転免許の取り消し・免許停止等さらに民事責任、損害賠償等と続く。
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