サクラのエリコ
談話室は一応の間仕切りと観葉植物で仕事場からは見えないようになっている。
そこから他のサクラのバイト達の会話が漏れていた。
「あの新しい女、元キャバ嬢だってよ」
「マジ?結構かわいかったじゃん」
「頼んだらやらせてくれんじゃねーの?」
「なんか元キャバでNo1だったからって社長が採用したらしいぜ」
「キャバ嬢って馬鹿ばっかじゃん。たいしたポイント稼げるわけねーよ」
あからさまな会話が垂れ流されている。
いきなりその場に出ていったらどんな顔をするだろうか。
エリコは気が短いほうだが、冷静に倍返しをする方だ。
ここで奴らの気まずそうな顔をみるより、自分よりエリコの方が上だと見上げさせるほうが何倍も気分がいい。
エリコは飲み物を買わずにカスミのデスクに引き返した。
「はやっ。ってかエリコ、よく戻ってきた!」
カスミが嬉しそうに手招きする。
「どったん?」
「ほら、これ見てみなよ」
エリコ:50件受信
「うぉー」
その他に作ったキャラにも十数件の受信がある。全て男性会員からのアプローチなりリアクションなりだ。
さっきの談話室でエリコの悪口を言っていた連中が、何事もなかったように戻ってきた。
「ねぇねぇチョッパ、今戻ってきた奴らの一日に稼ぐポイントってどんくらい?」
「うーん、5、6000ポイントってとこじゃない?」
「オッケー」
「どしたの?」
カスミは薄々何があったか気がついた。
普段他人に興味のないエリコが、競争心を燃やすのはムカついている時だからだ。
そこから他のサクラのバイト達の会話が漏れていた。
「あの新しい女、元キャバ嬢だってよ」
「マジ?結構かわいかったじゃん」
「頼んだらやらせてくれんじゃねーの?」
「なんか元キャバでNo1だったからって社長が採用したらしいぜ」
「キャバ嬢って馬鹿ばっかじゃん。たいしたポイント稼げるわけねーよ」
あからさまな会話が垂れ流されている。
いきなりその場に出ていったらどんな顔をするだろうか。
エリコは気が短いほうだが、冷静に倍返しをする方だ。
ここで奴らの気まずそうな顔をみるより、自分よりエリコの方が上だと見上げさせるほうが何倍も気分がいい。
エリコは飲み物を買わずにカスミのデスクに引き返した。
「はやっ。ってかエリコ、よく戻ってきた!」
カスミが嬉しそうに手招きする。
「どったん?」
「ほら、これ見てみなよ」
エリコ:50件受信
「うぉー」
その他に作ったキャラにも十数件の受信がある。全て男性会員からのアプローチなりリアクションなりだ。
さっきの談話室でエリコの悪口を言っていた連中が、何事もなかったように戻ってきた。
「ねぇねぇチョッパ、今戻ってきた奴らの一日に稼ぐポイントってどんくらい?」
「うーん、5、6000ポイントってとこじゃない?」
「オッケー」
「どしたの?」
カスミは薄々何があったか気がついた。
普段他人に興味のないエリコが、競争心を燃やすのはムカついている時だからだ。