サクラのエリコ
早番のバイトが自分の獲得ポイントのチェックをする。
大概が管理用のツールでそれぞれの成績を見れるようになっている。
これをリーダーが記録して、バイト達の時給アップの査定に使う。

この日のエリコの獲得ポイントは…


7845


ベテランクラスのカスミの獲得ポイントが11656だった事から、初日のこの数字が驚異的なのは明らかだった。

エリコを馬鹿にしていた奴らは言葉も発せず唖然としている。


「うぉおすっげ!エリコちゃんいきなり今日三位かよ!!」


様子を見に来た志村社長が感嘆の声を上げた。


「おいおい、初日の16歳に大差つけられてどーすんだおまえら?」


エリコを馬鹿にしていた奴らの平均は6000に満たない。


「私みたいな馬鹿なキャバ嬢でもできるんですねー(はーと)」


エリコはわざとらしく聞こえる言い方で言った。


「お疲れさまです…」


すごすごと帰り始めるバイト達。


エリコの完全勝利だ。



「見た?あいつらの顔」


そういってエリコはアヒャヒャと笑った。精神的ダメージで仕返しをできた事にご満悦だ。


「あんたやっぱすごいよ。初日で7000ポイントって…新人の過去最高かも」


「オホホホホ」
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