サクラのエリコ
「あんた、な、なんなのよ」

結花が震える声で言った。残った二人の男を盾にするように後ずさる。


「俺は鮫島組の船越慶一郎だ!覚えとけ!!」


おしい!!!

エリコは声の中で呟いた。

しかし…鮫島組?
なんとなくだが、エリコの頭の中で坊主頭が何者なのかわかった気がした。



「ああ!前に鮫島のパパに着いて店に来てたバカっぽい人!」


「ばぁぁぁかっっていうなぁぁ!船越慶一郎だ!!!」


「なんで船越栄一郎が」


結花は完全に逃げ腰になっている。


「栄一郎ぢゃねぇ!慶一郎だっ!」
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