サクラのエリコ
さすがエリコ、一言も二言も多い上に毒も含みまくりだ。
あっけらかんとした顔をしているが、やはり内心腹が立っているようである。


「あ、あんたが…」


結花は声を振り絞ったが、震えて上手く話せない。


「あたしが?なに?」


「あんたが羨ましかったのよ!」


「はぁ?」


「キャバクラでNo.1になるには死ぬ程大変なのよ!それをあんたは簡単に…なんの苦労もしないで簡単に伸し上がったあんたが…!」



「ばっかじゃないの?」


エリコは呆れたように言った。


「馬鹿だね」


カスミが同意した。


「ガッハッハ、馬鹿だな」


鮫島がトドメを刺した。


「俺の事じゃないっすよね?」


慶一郎が落ち着かない様子で言った。
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