サクラのエリコ
「ふひゃ?」


「マネージャー!あんたプロなんだから全力で結花のバックアップしてやりなよ、つーか1から接客教えてやりなよ。こいつ好き嫌いで接客態度かわるからさ、この捻くれた性格から治してやりな!」



「鮫島のパパ」


「おう、なんだい?」


鮫島は心なしか嬉しそうな声だ。


「結花は半年で実力でNo.1になる、マネージャーはそれを全力でバックアップする、できなかったら二人とも首で新宿追放!これでどうですかっ!」


「ほほう…おもしれえな」


「どう結花!?やるのやらないの!」


「随分優しい選択肢だと思うぜ結花、ダメでも新宿追放で住むんだからな」


「新宿追放って…あたし新宿区民なんですけど…」


「三つ目の選択肢は…わかってるな?」


「うぅ…」


「結花…」


完全に自分の運命を結花に委ねられたマネージャーが泣きそうな顔をした。



「や、やるわよ!No.1に…実力でなってやるわよ!」

ついに結花は滝のような涙と鼻水を流した。


「言ったわね、がんばるんだよ!」


エリコはそう言って今度は片手で結花の頬を挟み、タコのような顔にさせた。
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