本日、学園良好!
一時間目は数学、慣れない教科書にカラーペンで線を引く。
トントン。
机を誰かが叩いた。
ふと顔をあげると怪しげに笑う神木君がいる。
呼び捨てでも良いといわれたのだが、あまりパッとしないので神木君とよんでいる。
「ど、どうしたの??」
顔の表情を全く崩さずに僕をじっと見つめる神木君に僕は問いかけた。
「ん~?ただ、美味しそうだなぁと思いまして・・・」
「えっ;;ちょ・・・僕は食べ物じゃなくて人間だよ??」
「クスクス・・・わかっていますよ?」
そう言って僕に一枚の紙を渡してきた。
(なんだろう・・・)
カサっ・・・
中を開くと短い文章が書かれていた。
『侑紀ちゃんへ。
実は少し、お話がありまして・・・
放課後に指導室へ来て下さい^^』
(・・・なんで指導室へ??)