my friend
でも…


「あたしって笑ってた方がいいのかな?」


じゃあ、笑わなくちゃ。


拓海の分も生きるために笑わなくちゃ。


そう思うとさっきまで痛かった右足の擦り傷が痛くなくなったような気がした。


「あれ…?やっぱ、痛いか。」


あたしが一人でにんまりと笑っていると、看護師さんが入ってきて…


「あら?美里ちゃん、どうしたの?嬉しそうにして。」


そう言いながら、あたしの足の擦り傷を見る看護師さん。


「あれ?傷が治ってる…?」


不思議そうに見る看護師さん。


でも、あたしは…


「拓海の魔法です。」


と言って笑った。―


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