my friend
「さあ!始まりました!」


その言葉でミュージックフェスタは始まった。


司会者の無駄な話を聞き流しながら、あたしは舞台裏で出番を待っていた。


「やっぱ、緊張する…」


あたしは7番目に出る。


7番目って早い方じゃん?

ってゆうか、ラッキー7だし。


あ、関係ないか。


今、あたしの頭の中を覗いて見たら、きっと「どうしよう…」という言葉だらけだと思う。


「続いては、エントリーNo.6番―」


まじかよー。


その時、周りには誰もいないはずなのに、声が聞こえた気がした。


「頑張って。」


「ん?気のせい…だよね?」


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