my friend
「美里も辛かったよね…。」


美里の気持ちがわかるわけじゃない。


超能力者とかじゃないんだし。



でも、大好きな人が自分を助けるために死んでしまうって考えると、何となくわかった。


きっと、美里は自分を責めたんだろうなあ…って。


あたしもきっと、自分を責めてたと思う。


でも…美里が生きていてくれてよかった。


「美里…ありがとね。」


「へっ?何で、結莉が?」


案の定、美里もびっくりしたような顔で聞いてきた。


「ううん。何でもない。」


わからなくてもいい。


その人に伝えればいいや。


拓海くんもそうだったのかな?


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