my friend
まあ、美里ほどじゃないけどね。


「おいー。早瀬、進んでないじゃんかぁ。」


そう言うのは、さっく叫んでいた隣の男子だった。


「うるさいなあ。あんただって、進んでないでしょ。」


どうせ1ページ目で止まってるんだろうと思いながら、隣を見てみると・・・・


「へっへー。どうだ、俺様の力は。」


・・・あたしよりはるかに進んでる。


「あっあたしだって、こんぐらいちょろいもんよ。」


と問題を解いてみるが・・・


「わかんない・・・・。」


本気でわかんない。


あたしってこんなに馬鹿だったっけ?


・・・馬鹿だから、補習してるんだよね。


「おまえ、馬鹿だな。」


と言い、笑いをこらえてる。


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