my friend
何だかんだ言ってるうちにアイスクリーム屋さんに着いた。


「あ、あたしこれ食べたいっ!」


「・・・何かこれだけ、高くね?」


「気のせいだよ。」


「ったく、しょうがねぇなぁ。」


「やった!!」


見た目はカップルでも、会話の内容は親子みたいだなぁと思いながら店員さんからアイスを受け取った。


ふと、あっちゃんを見ると・・・


「・・・って!あっちゃんも同じの買っちゃってるじゃん!」


「あ、結莉のがうまそうだなぁって思って。」


何だろう?この感じ・・・。


名前で呼ばれたからかなあ・・・?


違うよね。


あたしは自分の気持ちに気付かないフリをした。


気づいてしまったら、何か怖くて・・・










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