生と死
朱美は、思った。
殺された娘を。
彼女に、同情は沸かなかった。
だって、他人事に思えないから。
朱美は、20歳。
彼女は、33歳。
あの人にも、20歳の時があり、そのときはまさか自分が13年後に
こんな最後を遂げるとは、考えてもみなかったろう。
今の自分の様に。
きっと、母親と一緒にテレビでも見ながら、
きっと、そのときも同じように殺人のニュースが報道されてて、
「恐いよねぇ」そう、他人事を呟いていただろう。
それが、自分の身に起こったのだ。
つまり、今の自分も、同じように殺されたって可笑しく無いのだ。
明日かもしれない
1年後かもしれない
13年後かもしれない
殺された人だって、全てが他人事だったのに。
自分に降りかかった。
それは、全ての人間に言えることだと、警告された気分だ。
だから、朱美は他人事に思えなかった。
可哀想だなんて思えなかった。
殺された娘を。
彼女に、同情は沸かなかった。
だって、他人事に思えないから。
朱美は、20歳。
彼女は、33歳。
あの人にも、20歳の時があり、そのときはまさか自分が13年後に
こんな最後を遂げるとは、考えてもみなかったろう。
今の自分の様に。
きっと、母親と一緒にテレビでも見ながら、
きっと、そのときも同じように殺人のニュースが報道されてて、
「恐いよねぇ」そう、他人事を呟いていただろう。
それが、自分の身に起こったのだ。
つまり、今の自分も、同じように殺されたって可笑しく無いのだ。
明日かもしれない
1年後かもしれない
13年後かもしれない
殺された人だって、全てが他人事だったのに。
自分に降りかかった。
それは、全ての人間に言えることだと、警告された気分だ。
だから、朱美は他人事に思えなかった。
可哀想だなんて思えなかった。