冬の幻-Acid Black Cherry-
          ひと
・・・・・とても綺麗な女だった、笑顔で遅れてきたのだが、
その笑顔が美しい女だった。


一目ボレだ、なんて美しい------------「・・・オイ!冶人!」 「つっ・・はい?」

「お前、急に動かなくなったからビックリしたぞ。」 「あ・・すいません・・・」

「アハハハハ!!」 僕、以外の人たちは、笑う。


「ん・・じゃあ、自己紹介でもしようか!」井口さんがいいだした。
「ほら、冶人から・・・」 「あっ・・中下 冶人です。よろしくお願いします。」


「俺は、井・・・・」みんな自己紹介をしていた。

だけど、僕はあの人を見つめていた。
先輩たちは、一発芸やモノマネをして、この人たちに気を引こうとしていた。

僕は名前だけでも聞いておこうと思った。


「あっ・・あの・・名前なんていうの?」

「えっ?最初に自己紹介したじゃん!」笑顔で言う。
ずっと、「ボーッ」としていたせいか名前を聞いていなかった。

           よしおか ゆい 
「私の名前は、ねぇ“吉岡 由衣”って言うの、よろしくね!」そう言われた。



・・・・その後も店の中で、彼女と僕の2人で合コンが終わるまで話した。
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