監察天使☆ネノ

魔界の天使

「なぁ…??

なんでネノが、魔界の名家サンデリーナ家の娘なんだよ??」


ベッドの中で、レーチに抱かれながら尋ねられた。


「ネノのパパは、サンデリーナ家の次期当主だったんだけど、天界に行ったママに会って結婚したの。

でも、お祖父様に反対されてて、だから…次期当主の座を捨てて、天界に住んだの。」

「お前…婚約はどうしたんだよ??」


…そう。それなの。

まったく…お祖父様も魔王様…ぁ、レーチのお父さんね…も、意地悪なんだから。


「お祖父様が言った婚約者っていうのは…レーチだったんだって〜…。

義父様がお祖父様に言って……。」


はぁ。

…と、溜め息をつく私とは違い、レーチはニコニコ笑う。


「親父も酷いなぁ〜…」


そして、私を強く抱いた。


「タダじゃあネノを俺にくれねぇ…ってワケだったのか。」
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