監察天使☆ネノ
「つまり、ネノは早く帰りたいんだな??」
こくこくっ。
激しく頷く私。
ニコっと笑う、レーチ。
「無理。」
「はぁぁぁ!?」
ひととおり、こちらでの生活を説明され、
そして…今に至る。
レーチの部屋のベッドの上に正座の私。
椅子にすわるレーチ。
「ネノはね、早く帰って、勉強して早く立派な天使になりたいんだもん!!」
「…んな必要ないし。
ネノが帰るのは天界じゃなくて魔界。
なるのは立派な天使じゃなくて、魔界の王妃。」
「天使を、おちょくるのも大概にしなさぁい!!」
さっきからこの調子。
レーチは、ちょこっと溜め息。
「本気で言ってんのに…。」
呟くとプイと顔を背けた。
「もぅ遅いから寝るねぇ。
おやすみぃ。」
私がベッドから立ち上がり、ドアへ向かおうとした。
「ネノ。」
呼ばれて振り向くと、レーチは手をドアについて、私を囲うよいな形になった。
ちょ…近いんですけど…。
身長が私と30cmほど違うレーチは腰を屈めて私の高さに合わせた。
「絶対、お前の心を手に入れてやる。
それまでは帰る予定はない。」
真剣な眼差しで私を見つめる。
カッコイイなぁ…とは思いつつも、口は勝手に動く。
「外に出たら、その考えも変わるわ。
早く“お嫁さん”見つけて帰りましょう。」
ニヤっと意地悪な微笑みを見せてやる。
すると、レーチは目を丸くして顔を赤くする。
「やべっ…可愛い…。」
「帰れ、変態がっ。」
私はレーチから解放されるとドアを開けて、隣の自分の部屋へ向かった。
こくこくっ。
激しく頷く私。
ニコっと笑う、レーチ。
「無理。」
「はぁぁぁ!?」
ひととおり、こちらでの生活を説明され、
そして…今に至る。
レーチの部屋のベッドの上に正座の私。
椅子にすわるレーチ。
「ネノはね、早く帰って、勉強して早く立派な天使になりたいんだもん!!」
「…んな必要ないし。
ネノが帰るのは天界じゃなくて魔界。
なるのは立派な天使じゃなくて、魔界の王妃。」
「天使を、おちょくるのも大概にしなさぁい!!」
さっきからこの調子。
レーチは、ちょこっと溜め息。
「本気で言ってんのに…。」
呟くとプイと顔を背けた。
「もぅ遅いから寝るねぇ。
おやすみぃ。」
私がベッドから立ち上がり、ドアへ向かおうとした。
「ネノ。」
呼ばれて振り向くと、レーチは手をドアについて、私を囲うよいな形になった。
ちょ…近いんですけど…。
身長が私と30cmほど違うレーチは腰を屈めて私の高さに合わせた。
「絶対、お前の心を手に入れてやる。
それまでは帰る予定はない。」
真剣な眼差しで私を見つめる。
カッコイイなぁ…とは思いつつも、口は勝手に動く。
「外に出たら、その考えも変わるわ。
早く“お嫁さん”見つけて帰りましょう。」
ニヤっと意地悪な微笑みを見せてやる。
すると、レーチは目を丸くして顔を赤くする。
「やべっ…可愛い…。」
「帰れ、変態がっ。」
私はレーチから解放されるとドアを開けて、隣の自分の部屋へ向かった。