監察天使☆ネノ

晴れの日の午後★sideネノ

翌日。

私は晴れていたから、外に出たくて、広い敷地内の庭にいた。




学校が始まるまでは、あと一週間あるらしい。

暇だなぁ…。




「ふにゃぁー、きもちいい〜。」


芝生にゴロンと転がって、うたた寝しようとしていた、その時。


「ネノ、ここにいたのか。」


眠りに落ちかけた私を、起こす声。


「レーチ…??」


見上げると笑顔のレーチがそこに居た。


「探したんだぞ。」

「別に…探される筋合いないし。」


素っ気ない返事をしたら、レーチは黙ってしまった。

…さすがに傷ついたのかな?


「れ、レーチ…??」


レーチは傷ついたような顔をして、そっぽを向いていた。


「…ごめんね、ネノ、言い過ぎだったよね??」


立ち上がってレーチの顔を覗きこむ。


「…!!
…んな可愛い顔すんなよ…。」


かぁーって顔を赤く染めるレーチ。

自然な反応されると、こっちも恥ずかしくなる。


「…で??
ネノに用事あるんでしょ?」


私もバツが悪くて視線を反らした。


「……。」

「レーチ??」


なかなか言わないレーチに問いかける。


「あーもー、俺!!
なんで…あ゛ー…。」


レーチはそのまま芝生の上にうつ伏せに倒れた。


「…?」


私は、しゃがみこんでレーチの頭を撫でた。


「言ってごらん??」

「…っ……。」


…なんてゆーか、こーゆーの…


「お姉ちゃんと弟ってカンジ!!」

「だーれが、お姉ちゃんと弟だよ…。」


突っ込みを入れたレーチは仰向けになって、私を見た。


「ネノの事…知りたくて…。」




はい?
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