監察天使☆ネノ
サンサンと輝く太陽。

心地よい春風。

私とレーチは芝生に座っている。


「ネノの誕生日は?」

「13月49日。」

「じ…13月49日!?」

「地上界と同じ時の流れを使う魔界と違って、天界は一年が13の月で、一月が49日で構成されてるのッ。」


ちょっとカルチャーショックを受けるレーチ。


「レーチは??」

「4月23日…。」

「わぁー、もうすぐだね。」


私はニコっと笑いレーチを見る。

するとレーチは赤くなって顔をそらす。


「…そーゆーの、反則…。」

「ん??」

「その顔…他のヤツにはしないでっ…。」


なっ…。

それって…、私がレーチのものみたいな言い方…。


「レーチってさぁ、ドキってする事を普通に言うよね…。」


私はボソッと呟く。


レーチには聞こえていなかったのか“ん?”と首を傾げる。





「じゃあ…さ、天界に彼氏とか…いた?」


レーチの言葉に苦笑い。


「いなかった…よ。
好きな人はいたケド…片思いだったし。」


“レーチはきっと、居たんでしょ??彼女さん。”

…と、付け足す。


「彼女は居なかったけど、近い存在は結構いたな〜。」


をい!

ハーレムですか??


「最低…。」

「な…!!
別に…キスくらいはしてたけど、それ以上はしてねぇし!」


あっそ。

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