監察天使☆ネノ
レーチを見る目が変わった私は、彼から少しずつ離れる。


「なんで離れるんだよ?」
「身に危険を感じたのでッ♪」


笑顔で答える私と不機嫌な顔のレーチ。


「ネノには手ェ出さねぇから安心しろよ。」


はい、はい。

…どーせ私は手を出す価値もない女ですよー…。


……って。

なにを拗ねてるの?私…






「んでさー、気になってたんだけど…ネノって何歳?」


何歳…って…。


「地上界の時間の流れで考えたら18歳かなぁ?」

「ぇ!?
俺より2歳年上かよ!?」


あー、私、年上なんだぁ〜??

じゃあ、ちょっとくらいお姉さんぶっていいのかなぁ?


「でも、高校の手続きは16歳になってるから、よろしくな〜」

「はぁ!?
レーチと同じ年〜??」


先輩面できると思ったのに、残念。


ん…!?

高校って…、


「ネノ、勉強できないんだけど!!」


いきなり叫んだ私にビックリするレーチ。


「あはは〜。
俺が教えてやるから大丈夫!!」


いやいや、君より下になるのが嫌だから言ってるんッスけど?

“これで夜は2人っきりで部屋で勉強会だな〜。”
ってニコニコ?ニヤニヤ?のレーチ。


うわー、憂鬱…。
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