監察天使☆ネノ
「ネノは…その片思いの人の…どこが好きだった??」


本当は、こんな事…聞きたくない。

でも、少しでもいい。

ネノの好みの男ってどんなヤツか知りたかった。




ネノは質問内容に、頬を赤くした。


他の男の事で、こんな顔をするネノを見たくない。


「優しくて…かっこよくて…ネノの事、大切にしてくれてたんだぁ…。」


遠くを見る目で話すネノ。


「告白しなかったのか?」

「あぁ…うん。
ネノ…自惚れてたんだ…。
ぁの人も…ネノの事、好きって。」


自嘲した笑顔を見せる。


…そんな顔して欲しくて、聞いたんじゃないのに…。


もうそろそろ、“話したくない事”の域に達しそうなのを判断した俺は話題を変えようと、思考を回転させる。



「レーチはぁ??
彼女さんみたいな、存在…たくさん?いたんでしょぉ〜??」


ニヤニヤしてるネノ。

極力、ネノには触れてほしくなかった話題だけど…。

さっきの悲しそうな笑い方を辞めさせる事ができるなら、なんでも良かった。




…相当、軽蔑されても…はぁ…。
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