監察天使☆ネノ
日差しは沈んできて、肌寒くなってきた。


「そろそろ、戻らねぇ??」

「そだね。
寒くなってきたし〜。」


俺は立つとネノに手を差しのべる。


「…??」

「お手をどうぞ、姫。」


ネノは笑って俺の手をとる。


父様がクローゼットに用意したと思われるネノのワンピースはフリルがたくさんついていて、本当にお姫様のようだ。


「レーチ、王子様みたいだねー。
あ、実際、魔界の王子か。」


ネノがそんな事言うから、心拍数あがる。

嬉しくなった俺は、そのままネノをエスコートして、バカ親父の用意したこのバカでかい城に向かった。
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