監察天使☆ネノ
ガチャ…


隣の部屋の開く音がした。

…レーチが帰って来たのか…。



私が一睡できちゃったくらいだから…あれから結構な時間、学校に居たのかなぁー?





とりあえず、お風呂に入るかぁ…。


そう思って、部屋から出ると丁度レーチも部屋から出てきた。


「おかえり、レーチ。
先、お風呂入るけどイイ??」

「…あぁ。」


あり??

ちょっとテンション低い??


「…?どうしたの??
なんか、暗く……」


私が言いかけると、レーチは私にもたれ掛かってきた。


「…な、な??
本当、どしたの??」


私の肩に顔を埋めてくるレーチに手をかける。


「……疲れた。」


って!

だったら、部屋で寝てなさいよ〜。


「…?」

「なぁ…やっぱり一緒に学校行くのダメ??」


甘えてくるレーチに、ついつい“いいよ”って言おうと思ってしまったけど…。


「だぁーめッ!
ネノと居ると、ネノとレーチが付き合ってるって勘違いする人、いるでしょ??
…したら、レーチ彼女作りにくくなる…。」


私は最後の方はレーチに言い聞かせるように言った。

すると、レーチは私の耳に囁くように、甘い声で言う。


「だから…俺は、ネノが好きなんだ…。」


…やめてよぉ。

胸がドキドキして、レーチに聞こえてないか気になる。


「人間のお嫁さんを見つけに来たんでしょ。
だったらネノに油売ってないのー。」


ちょっと笑いを含んで、レーチに言う。

レーチは少し悲しそうな顔をして私から離れると、部屋に戻って行った。
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