監察天使☆ネノ
新入生歓迎会だかなんだかと授業があって学校は夕方に終わった。



私はB組の前で中の様子を伺う。

…レーチ…とミーラちゃん!!

ミーラちゃんはセクシーオーラ全快で見てるこっちが恥ずかしいくらいだった。




『僕が本当に好きなのはミーラなんだ。』


…いや。

思い出さないでよ…。




私は声も出せなくなって、その場に立ち尽くす。




レーチも…結局はミーラちゃんを選んじゃうのかな??



嫌な考えばっかり浮かぶ。



我慢ができなくなって、昇降口に歩き出した。



校門を過ぎて街を過ぎて…家に着く頃には夕日で空が赤く燃えていた。




「ネノっ!!」


部屋に入ろうとした時、バンッと玄関が開いてレーチが入ってきた。


「れぃ……ミ……ちゃ…ゎ??」


涙が見えないように下を向いてレーチに尋ねる。


「何ッ…言ってんのか…分から…ない…。
顔…上げて??」


走って来たのか、レーチは息を切らしてる。

私に近づくと私の髪を触る。


「…っ、せっかく可愛くしたのが台無しじゃんか。」

そう言って私の顔を上げる。

私には従うしか選択肢が無かった。


──…レーチの声が悲しそうだったから…。
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