監察天使☆ネノ
あれからチャイムとともに術も解けて、普通に4限も終わった。


お昼になって、ぐたーっとしてる私をクラスの子が呼ぶ。


「神風さーん??呼んでるよー!!」


振り向くと、ドアの前にレーチが立っていた。

私は、呼んでくれた子にお礼を言ってレーチの元に走る。


「どうしたの!?」

「一緒に居ないと、まーたどっかの誰かさんが心配すると思って??」


子供みたいな顔をして舌を出すレーチ。


「ばぁかッ!!」

「ば…バカ!?」

「ううん、ウソ。
嬉しい!!…ありがと。」


ニコニコ笑う私を見て、レーチもニコッと笑う。



私達は人気のない階段に行って座った。


「星影って、ネノの友達なの??」

「…元クラスメイト?かなぁ。」


何を聞いたか知らないけど、レーチに私達が知り合いって教えたって事かなぁ?


「…じゃ…あいつも天使なのか!?」

「まぁ…一応は、ね。」


私は苦笑して返事をする。

ミーラちゃんは天使だよ?

…“堕”天使だけど。


「ネノ、ミーラちゃんとあんまり関わりたくない。」

「あはは、俺も。」


どうゆう意味でとったのか、レーチも同感した。


「ねぇ、レーチ??
ネノが…お弁当作ったら毎日、一緒に食べてくれる?」


地上界では食べなくても生きていける私達、異界の者。

でも、学校ではみんな食べてるし…ちょっと地上界の気分を味わってみたいじゃない?


「もちろん!!」

「わーいっ!」


レーチと一緒に居れる喜びと安心で私は嬉しさでいっぱいだった。
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