監察天使☆ネノ

いざ地上へ★sideレーチ

「息子よ〜!さあ、地上へ降りたまえ!!」


バカ親父…もとい、魔王である父様につれられ、地上界の扉の前に居る。


「あの、魔界の者を僕の妻として迎えるのは無理なのですか??
なぜ…わざわざ地上界へ??」


俺は気になてった事を父様に尋ねた。


父様は、ちゃらんぽらんな表情から一変、苦い顔をした。


「レーチの母親…つまり、母さんは魔界の出身だった。
だから母さんの民族とは他の民族は母さんが気に入らなかった。
…そして、お前の知っての通り……」

「母様は殺された。」


俺が、まだ幼い頃の話だった。


母様と3才の俺は散歩で城から出たとたん、ある民族が母様と俺を狙ってきた。

母様は俺を庇い、八つ裂きにされた。


まあ、その民族は父様が自ら抹消したらしいが…。


「お前が愛す者を母さんみたいな目に会わせないようにするには、お前の愛す者が外部の出身である事が望ましいのだ。」


父様は母様を心底、愛でていた。

だからこそ、このような事を思いつきになったのだろう。
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