監察天使☆ネノ
トントンッと、ドアを叩く音で目が覚める。


「レーチ、宿題教えてー。」

「おう…。」


ドアが遠慮がちに開けられ、ネノが入ってくる。


「ごめん、寝てたぁ??」

「ん…でも、大丈夫。」


テーブルの前にちょこんと座るネノは長い髪を三つ編みにして、部屋着を来ていた。


「ここなんだけど〜…。」

「どれ??」


天界で地上の教科はやってたみたいだけど、それも苦手らしいネノ。

苦手でいてくれてありがとう!!


「ぅうーん…難しい…。」

感嘆を漏らすネノに俺はシャーペンを握って書き込む。


「あ、そっかぁ…」

「うん。他のも同じようにやったら大丈夫だよ。」

「ありがとー!!」


ネノは時間をかけて問題をやった後、俺に礼を言って部屋へ戻っていった。










風呂に入って、だらだらしていたら、突然ベランダに誰かが現れた。


「誰だっ!?」


問いかけに、そいつはフフッと笑う。


「ぁたしよ、怜知くん。」

「ほ、星影!?」


星影はカーテンを開けて部屋の中に入ってきた。


「なんで、ここに居るんだよ?」

「ちょっとぉ休みのご挨拶に。」


俺の前まで来て、クスッと笑う。

だから、そーゆーのが嫌なんだよ。


「怜知くんには、ぁたしを好きになってもらうから。」

「だから…俺は…」

「そう言って居られるのも今だけよぉ。
最後ゎ怜知くんだって、ネノじゃなくてぁたしを好きになる。

……アレンみたいにね。」





……?アレン??
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