監察天使☆ネノ
昼休み。

ネノと一緒に屋上で弁当を食べる。


「うはー!!ぅまい!!」


ネノが料理を出来るのか正直、不安だったけどメチャクチャ上手いじゃねーか??


バクバク食べる俺を笑って見るネノがめっちゃ可愛い。


「喉に詰まらせないでね!?」


お茶を手渡される。


「ネノって、あっちでも料理してたの?」

「うん!!料理だけは得意だったの〜!!」


『こっちとは食材が違うけどねー』と笑って付け足す。


笑ってるネノを見たら、“アレン”ってヤツの事も聞けない。

ってか、星影のヤツ…夫が居るのに俺に近寄るって、どんな神経してるんだよ。


「ごちそうさまでした。」

「お粗末様です。」


ネノにフォークを返す。

受けとるネノの手が止まる。


「ミーラちゃん…。」

「ネノちゃん、ラブラブねぇ。」


星影の後ろには数人の男子が居る。

……極めつけは“お取り巻き”か。

夫がいるんだろ…まったく。


「どうして…ミーラちゃん??
ミーラちゃんはネノが嫌がるのが楽しいの?」


星影は嘲るように笑う。


「ネノには用なぃのぉ。
怜知くんッ!!」


俺に抱きついてくる星影。


「離れろよ…。」

「…怜知くんにゎ効かないんだぁ…ふーん。」


離れると、星影はくるりと後ろを向いてさってゆく。

─…そっちの方が燃えるしね…─




「なんなんだよ、まったく。」

「レーチには本当に効かないんだね…?」


ネノがマジマジと見てくる。


「?」

「どこの世界の男の人も、ミーラちゃんに触られたら一発で好きになっちゃうんだよ??」



…世界の男は、そんなに安いんか。
< 43 / 111 >

この作品をシェア

pagetop