監察天使☆ネノ
「…未来。」

「怜知…。」


俺は愛しい女と観覧車に乗っている。


「どうした?」

「あのねぇ…ネノちゃんが─…昔の友達なんだけど…─怜知の事が好きみたいで。

嫌がらせしてくるのォ…。」


嫌なヤツだな。

俺には未来しかいないのに。


「大丈夫だ。
俺が側に居るから…。

そいつが来たら、ガツンと言ってやるよ。」

「…怜知ぃ…。
ありがとぉ…。」

涙目の未来を抱き寄せ、口づける。





「帰るか。」

「うん!!」

俺たちは城に歩き出す。



未来は腕を俺に絡ませてきた。


…何故か。

違和感があった。


でも、それは未だに緊張する俺の胸の高鳴りのせいだ…と、気にしなかった。
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