監察天使☆ネノ
「キャ…」


私はレーチに乱暴に担がれる。

高いよ…怖い…。


そして、玄関のドアをおもいっきり開けて…


「っ…!?」


私は雨が降り、ドロドロの地面へ投げだされる。

晴れだったハズの空は、昼間とは正反対の大雨。


「レーチのバカ、アホ…。」


閉められたドアに向かって叫ぶ。









行くあての無い私は、街を歩く。

寂しいを通り越して無感情になった私は急に声をかけられる。


「神風さん!?」

「…宮古…さん??」


コンビニの前で会ったのは、あの日、ミーラちゃんの所まで私を案内した宮古さんだった。




クラスに馴染めない私は当然ながら、あの後、宮古さんとも話していなかった。
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